岡野オサムのそれゆけ!田舎暮らし

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その8 「今までの出来事を話す」

最初に話しをしたのは、父が癌手術をした日の話でした。
(当時は私は八尾に自宅がありその時の夢です)

深い霧が開けて後ろから私を呼ぶ声がしました、ふっと振りかえるとお遍路姿の父が立っており上に行かなければならないと私に言うのです。

私も不思議に思いながらも、まるで六甲山のロックガーデンのような岩場の峰を汗をかきながら父と二人で登っていきました.登り登りながら私は何となく、このまま登り続けると危険なような気がして何とか父親と引き返す方法はないかと考えあぐねていました。

蒸し暑い尾根を過ぎたところで足もとの霧が晴れて、道が二股になっており、一つはそのまま上に上っていく道もう一つは山の裏側に下って行く道が見えました。

丁度登っていく山手の道の手前に大きな木の鳥居があり、その前に小さな池と真っ赤な赤い花が咲いていました。

私は早く上に行こうとせかす父を何とか説得して取り合えず座り心地のよい石の上に二人で座り、汗をふきながらどうしたものかな?と考えあぐねているところへ、ふっと下の山道を見ると黒い大きな牛がのっそのっそとやって来る姿が見えました。その牛の上には編み傘(鮎釣りの人がかぶるような帽子のようなもの)をかぶった痩せこけたどす黒い顔のおじいさんが横座りに牛の上に乗っていました。

私達の前をそのおじいさんが通りすぎる時に、目と目が合い・・その瞬間このおじいさんはこの世の者ではないと感じましたが、おじいさんは横目でチラッと私を見ただけでそのまま鳥居の中に消えていきました。

私は鳥居の中をくぐれば、もうこの世には帰れなくなるのではと思い父を行かない様に説得しましたが聞き入れてくれません・・それで仕方なく父に私が鳥居の様子を見てくるから万が一私が叫んだら池の水をかけて欲しいと、父に池のそばの赤い花の枝を水に浸し父に手渡しました。

そこで私は六角杖を横手に持ち、鳥居の真上から向こう側に身体がいかないように鳥居の中を恐る恐る覗きました。上を眺めると長い石段がずううっと続いており階段のふちはロウソクでも立てているのかボット明るくなっていましたが、上の方を見ると何か上の方から得体の知れない黒い塊のようなものが降りてきているような気がして思わず叫びました。

夢から覚めて、次ぎの朝母から電話があり父の癌の手術の事を知りました。

調度その時は父は松江にいたときだと思いますが、手術では癌を取る事が出来ず放射線療法に切り替えたと言う話でした。その後父は2000年まで元気に生きてくれましたが、話しを聞いたときは私に長男が生まれた直ぐのときで

孫の顔を見れるようになるのだろうか?ととても心配しました。

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